愉々しき雑録

愉な記憶を徒然な感じに残してゆこうかと

鰍にみる今昔之感

いつもの多摩川を散歩した

散歩のついでにロッドを持っている
去年あたりから再びその存在が気になっているサカナ
カジカ)【学名:Cottus pollux Gunther】を探しに来た

カジカ 愛嬌あるルックス  だと自分は思っている 

小学生の頃 多摩川にたくさんいた
記憶では羽村大橋が個体密度の多い最下流地域だった
その橋を境に下流側にはほとんど生息しておらず 不思議に思っていたものだ

このサカナ 大変美味であることは知られているのではないだろうか
小学生の頃はよくうちの食卓にも並んでいた

釣るのも愉しかった 祖父がよく釣ってきた
結構な数を釣ってくるが 自分でも結構釣れた
その頃はがいなくなってしまう などという思いは微塵もなかった

総称でハヤと呼ばれるサカナタチが釣れなくなる冬場の愉しみの釣りだったし
春先にの卵をとって食べるのがまた好きだった

しばらく このサカナとは離れていたが
息子が幼少の頃 このサカナのことを教えるために釣りに行った
しかし そのときには昔の場所では姿を見つけることができず
上流までいって釣っていた

プロローグが長い?
話を戻そう

今日は ちょっと 昔の場所辺りを探ってみようかということで散歩にでた

が 川をみて愕然とする

『濁ってる....』

また 今年も 川が掘り返されている
今回の名目は 耐震工事
ヒトの利便・安全にとっては必要
というごもっともな建前

そこで暮らす小さな生物たちにとっては破滅の訪れ

こんなこと考えてると 究極は文明の放棄になりかねない....

この工事では ここ数年(去年はまったくダメだったが...) 
オイカワたちの反応がよかった場所が埋めたてられた
201701181.jpg
にごる川と重機の音に
寂しさを感じつつ 今日 調査したかったポイントはあきらめた
そして 徒歩圏内の場所で思いつくあたりを歩き回り

「いた!」
201701182.jpg       201701183.jpg
実に愛らしい
釣り上げられて 水から露出させても 
こやつ的には めいっぱい石化けしているのだろう
水中では背中側の色模様は変幻自在 腹側は薄いピンクで色は変わらないところが
また なんともキュート



同じような場所を探りまわり
201701184.jpg 追加の一尾

さらに追加
201701185.jpg 一時間ほど探り続けて 釣れたのは4尾
10cm弱程度のカタぞろい
その昔は15cmくらいの“ババ”とよぶ個体もいたが
もういないのか...

たち
ごく限定的な場所に しかも 低密度で生息しているようだ
とてもではないが 食用にしてよいほどの生息数がある状態ではない
いまや 保護されるべき魚種になった

多摩川はきれいになっている のだと思う

羽村界隈では特定外来生物の問題はあまり聞かない
しかし 
カワムツの台頭(子供の頃多摩川で釣りをしていた時にはいなかった)
ウグイ オイカワといった小魚たちの絶対数の著しい減少
などなど 
 短い期間に生態系は相当な変容を見せている
このあたりの問題 どうすればよいのか?なにを問題にすればよいのか?
といったことも 一筋縄ではいかないことであるのは歯がゆい....



十年くらい前 先にも書いたように息子と釣りをしていた時に
料理を出す料理屋におろすために鰍を採っているというヒトと川であった

息子には 「ナニを釣っているか?あまりヒトに見せないようにしなさい」
といってあったが あの独特な釣法は 
 見るヒトが見れば鰍を釣っていることはすぐにわかる

そして その場所は 翌年には鰍の姿を見ることはほとんどなくなり
自戒の意味もあってこの釣りを封印していた

そんな過去があるものの
ひさしぶりにカジカの顔を見たくなった
そして無事に拝むことができたので
今日は これでおしまい

激減してはいるが まだ その種はつながれていることにほっとした


ロッドをたたんで 河原をブラブラ 散歩して
201701186.jpg
夕焼けを眺めながら
祖父との釣りの思い出を懐かしみつつ.....

自戒したあの場所も 近々確認してみようか
工事の濁りがとれたら あのあたりも...

鰍釣りから今昔之感をえた今日だった
 
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